くろもか/kuromokaの日記

しがないWebエンジニアの日記です。

【初ウルトラ】サロマ湖100kmウルトラマラソン2025に参加してきた【アクセス・持ち物】

サロマ湖100kmウルトラマラソンに参加してきました。今シーズン最大の目標としていたレースです。

ウルトラマラソンの中では人気の大会なので一度は出てみたかったこと、2025年でちょうど第40回というのもあって、ウルトラマラソン初挑戦のレースに選びました。

参加するにあたってレース自体もですがアクセスや持ち物も悩んだ部分なので、まとめて書いておきました。

アクセス

サロマ湖100kmウルトラマラソンはスタート地点とゴール地点が別、しかも公共交通機関では行くのが難しい場所です。そのため遠征勢にとっては、どうやってアクセスするかもレースの次くらいに難しい問題になります。

他の遠征勢の方はレンタカーを借りている人が多いようでした。

自分はペーパードライバーなので運転はしたくないけど、予算はなるべく抑えたいので以下で向かいました(これを考えるのも結構おもしろかったです)。

  • 空港は新千歳空港
    スタートの湧別町紋別空港ですが、羽田から1日1便しか飛んでいないので最初から無理だと思って選択肢に入れませんでした。ゴールの北見市女満別空港ですが値段がめちゃくちゃ高い。
    新千歳空港なら普段から相当数飛んでいるので、新千歳空港から北海道入りしました。

  • 新千歳空港からバスで北見
    千歳オホーツクエクスプレスで、新千歳空港からバスで北見に向かいました。前日の6/28に北見→新千歳空港、レース当日の6/29の夜に北見→新千歳空港で帰るルートです。 www.busnavi-hk.jp

  • 北見の宿泊と現地送迎は公式ツアー
    北見のホテルはほとんどツアー会社側が抑えていそうで自前で取るのは無理そうでした。また取れたとしてもサロマ湖への移動手段がありません。
    ここだけはオフィシャルツアーを使いました。北見に1泊2日とスタート・ゴールからホテルまでの送迎バスが付いているプランです。 tobutop-sports.com

ほぼ行って帰るだけになってしまいますが、これらを組み合わせて6万円ほどに抑えることができました

持ち物

エストポーチ

エストポーチにするかザックにするかはウルトラマラソンでの最大の悩みだと思います。選びきれなくて北海道まで両方持っていきましたw
最終的に軽さは正義!と暑くて蒸れそうだったので、ウエストポーチを選択しました。

  • ソフトフラスク
  • マグオン(粉末とジェル)
  • 塩熱サプリ
  • 芍薬甘草湯
  • 痛み止めの薬
  • 胃腸薬
  • テーピング
  • スマホやアクションカメラ

をウエストポーチに入れて走りました。

ドロップバック

ドロップバックといって、スタートで荷物を送って54.5km地点で受け取れる仕組みがあります。こういうのが初めてなので悩みましたが甘いものが欲しくなると読んで選んでみました。

  • 菓子パン
  • 保冷容器に入れた飲料(コーラーとミルクコーヒー)
    • 保冷容器はダイソーの「真空2重ペットボトルホルダー」です
  • OS-1のジェル
  • 塩熱サプリ
  • パラチノース
  • シャツ
    • ゼッケンが4枚もらえるので、事前に付けておけば着替えてたときに付け直す必要はありません
  • 靴下

服装

暑そうなのでロングタイツではなくハーフタイツとカーフスリーブにしました。その他はフルマラソンと同じです。

シューズ

4月の長野マラソンでPBを出したときと同じシューズ、ノヴァブラスト5にしました。

完走のためのレースプラン

サロマ湖100kmウルトラマラソンは制限時間が13時間です。サイトにペース表が載っていますが、07:50/km以内で走れれば完走できる計算になります。 saromanblue.jp

今回は完走目的なのでタイムは狙っていませんが、最初から一定ペースで走るのは現実的ではないので、

  • 前半50kmは06:30/kmペースで5時間25分以内で走る

を目標にしました。フルマラソンだとサブ4.5のペースになります。このペースなら後半50kmで08:30/kmでも平均は07:30/kmになるので間に合う計算になるからです。

レース前日

ここからレースの話です。この日は北見までずっと移動の日でした。

新千歳空港から北見までの千歳オホーツクエクスプレスのバスはこんな感じです。

事故の影響で1時間半ほど遅れて北見に到着しました。

ホテルには20時ごろにチェックイン

ツアー側が手配したホテルで「ホテルルートイン北見大通西」でした。タバコ吸わないので禁煙の部屋が良かったのですが、確か希望は出せなかったので喫煙の部屋でした。匂いや部屋の古さは感じましたがキレイでしたし、大浴場があるのはよかったですね。

明日に向けて何か入れておきたい状態ですがほとんどのお店はやってない時間だったので、セイコーマートで食事を調達して寝ました。

レース当日

スタート前

ホテルからサロマ湖のスタート地点へのバスの時間が午前2時30分です。ホテル到着が遅かったので少しは睡眠取って1時間前には起きるつもりでしたが、実際には目をつぶってたら時間が来ていたという感じですね😂

かなり眠かったですが準備をしてバスに

1時間ほどでスタート地点の湧別総合体育館に到着しました。まだ4時前ですが北海度はこの時間でもすでに明るいです。

スタート地点でキャンプをしたり車中泊をする人も多いようです。

着替えたあと、手荷物・ドロップバックを預けてスタート地点に並びました。

0km~10km(01:00:34)

混雑もあり4分遅れの午前5時4分にスタートゲート通過
スタートの湧別町の気温は15度くらいで、この時点では少し寒いくらいでした。

北海道らしい風景を進んできます。

10km~20km(01:01:36)

ようやくサロマ湖が見えました。後で折り返しで戻ってくるので先頭集団とのスライドもありましたが、めちゃくちゃ早かったです。

折り返した後のサロマ湖

20km通過時

20km~30km(01:02:20)

折り返し前に給水をもらったところ。ボランティアの方の応援が励みになりました。

25km看板
暑くなってきて歩いている人も見かけるようになりましたがまだ我慢。またウエストポーチの位置の問題か右の腰付近が痛くなってきたので、位置調整をしながら走ってました。

サロマ湖からいったん離れます。日差しがまともに当たるのでここは暑かったです。

30km通過時

30km~40km(01:06:34)

牧草ロール

車道の横を通っていきます。

吹奏楽での応援

暑いので給水所は大人気です。だいだい5kmごとにある感じになっています。特に北海道のものが出るわけではなく、水・スポーツドリンク・バナナなどです。

40km~50km(01:06:55)

いよいよフルマラソンの距離を超えます。

42.195kmの通過時
このタイムは今の時間なので、9時29分だとちょうどサブ4.5くらいでいい感じです。

ここは有名な42.195kmのモニュメントがあります。みんな写真を撮っていました。

給水所では戻しているランナーを見かけました。実は自分も一番心配していたのが内臓疲労だったのですが、胃腸薬を飲んでおいたおかげか幸い大丈夫でした。

サロマ湖は基本平坦なコースですが、50km前後のあたりだけはアップダウンが多い部分です。

50km通過時

ここまでがグロスタイムで5時間22分16秒なので、「前半50kmは06:30/kmペースで5時間25分以内で走る」は達成できました!気分が楽になったのを覚えています。

50km~60km(01:30:10)

サロマ湖を左手に見ながら

54kmの看板
500m先の54.5kmは、お待ちかねのドロップバックを受け取れる「大エイド」と呼ばれている場所です。

大エイドでドロップバックを受け取って、ここで20分ほど休憩しました。

確か最初にOS-1のジェルを飲んだけどまずかったです。おいしいと感じる方がヤバいらしいのでまだ正常でした。

コーラーとミルクコーヒーは冷蔵庫から9時間ほど経った状態でしたがまだ冷たさがあって、保冷容器に入れておいて正解でした。食欲はそんなになかったですが菓子パンも少し食べました。

この大エイドでも達成感ある場所なので、リタイアしたくなる衝動との戦いになります。気を緩めないように注意です。そんな自分も足は重かったですが先に進みました。

60km通過時

60km~70km(01:12:50)

午後の時間になり30度は超えていたんじゃないでしょうか。まだ歩いてゴールできるほどの余裕はなく、暑さもあって一番しんどい区間だったかもしれません。

この区間は「魔女の森」と呼ばれている日陰の中を走るボーナス部分があります。

ここは「斉藤商店」という場所で長らく私設エイドがあったそうですが、去年からなくなってしまったようです。😢

69kmの給水所
暑くなってきて5kmごとの給水ではいよいよ足りなくなってきたので、ソフトフラスクに水を入れてもらって走りました。

70km~80km(01:14:52)

とにかく暑い暑すぎる🥵

サロマ湖鶴雅リゾート前の私設エイドになるのかな?ここもおなじみのエイドみたいで、そうめんをもらいました。

ついに「ワッカ」の文字が!

77km
この「給水まであと500m」の看板は体にかける「かぶり水」のみのパターンもあって、ちょっとややこしいですね。

いよいよワッカに入ります。ワッカ内で折り返してゴール直前にまたここに戻ってくるコースになっています。

80km通過時
ワッカに入ってすぐの地点です。

ここまでがグロスタイムで9時間20分08秒でした。残り3時間40分で20kmなら全部歩いてもなんとかなるので、無理はせず完走モードに切り替えました。

80km~90km(01:20:25)

ここからは走る→歩くを繰り返して進みました。

ワッカはこんな感じの風景がずっと続きます。右側で折り返してきたランナーとスライドしながら進んでいきます。

折り返し前の橋の上り坂がエグいです。

折り返し後は絶景です!

90km~100km(01:33:44)

いよいよ走る動作をするとかなり痛みが出てくる状態になってしまったので、得意技(?)の早歩きを使う頻度が増えました。

朝から走り続けてすでに16時を過ぎていて、だいぶ日が沈んできた感じがします。

これまでは通算距離でしたが、残り距離の表示になりました。

長いワッカをようやく抜けたところ

あと1km

この直線のあと最後に右に曲がってゴールです。

そしてついにゴールできました😭😭😭

ゴール後

完走メダルやタオルと一緒にゴール会場で使える食事券をもらいましたが、着替えたりしてたら時間に余裕がなく使えず😢

19時の最終バスで北見に戻り、そこから夜行バスで新千歳空港まで戻って帰りました。

感想

前半50kmを頑張ったおかげで、余裕を持ってゴールできたのかなと思います!

暑さはほんと厳しかったですね🥵北海道なので少しは寒くなることを期待してたんですが、残念ながら30度を超える中でのレースになりました。

ただどのエイドでも水が切れることはなく、冷たい水を出してくれたので助かりました。歴史ある大会だけあって運営やボランティアの方は手慣れている感じでした。

ここ最近はフルマラソンも100kmウォークも「完走はたぶん大丈夫だろう」な気持ちになってきていたので、今回のウルトラマラソンは久しぶりに初心に戻れていい刺激になりました。

気軽に行ける場所ではないので来年以降の参加はまだ分からないですが、次サロマ湖を走るときはタイムも狙ってみたいです!