くろもワークス

しがないWebエンジニアの日記です。

ただの腹痛と思っていたら腸閉塞で入院することになった話

どうも、kuromokaです。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いします。年末年始は幸い自宅でゆっくりできましたが、12月に2週間半ほど人生で初めて入院を経験することになってしまいました。

これまで大きな病気をしたことはなく、学生生活や社会人生活を思い出しても、体調不良で休んだことはほとんどありませんでした。ただ今回はその自信が裏目に出てしまい結果として入院、期間も長くなってしまったのだと思っています。

退院から2週間ほどたってだいぶ落ち着いてきたので、改めて振り返ってみることにしました。

入院するまで

入院する5日前くらいから腹痛が始まり、最初はただの腹痛だと思っていました。とりあえず薬を飲んで腹痛は確か治まった気がします。

ただ日が経つについて、今度は何を食べても飲んでも嘔吐するような状態になってしまいました。ついには、

  • 嘔吐する→体から水分が失われる→喉が乾く→水を飲む→嘔吐する…

の無限ループになってしまい、「あ、完全に詰んだな」と思いました。ずっと嘔吐しているような状態だったので、次第にまともに歩いたり話すのも厳しくなりさすがに限界と思い救急車を人生で初めて呼びました。深夜でした。

「なんでそんなに我慢しちゃったの?」

と救急車の中や入院中にも散々言われました。まさにその通りだと思います。当時のバカすぎる自分を殴りたい。

以下が原因かなと思っています。

  • 病院 = めちゃくちゃ体調が悪くなったときに行く場所という認識
  • 今まで体調が悪くなったときは薬で治っていたこと

今回を期にこの考え方は改めて、素直にもっと早く病院に行くようにしようと思いました(当然これから年もとって無理できなくなるので…)

入院1日目〜 腸閉塞と診断される

救急車で病院に運ばれてから、まずひどい脱水状態だったため即点滴を入れられました。
その後、鼻から管を入れられていったん溜まっているのを出そうということで、たくさん嘔吐させられました。ただこれで全部は出なかったので、鼻から再度管を入れられて腸と繋げて、しばらく安静にすることになりました。

今回診断結果としては、腸閉塞とのことでした。おそらく入れられた管は、下のページにも書いてあるイレウス管というやつだったんでしょう。

www.osakacity-hp.or.jp

鼻から管を入れられている間は、絶食で飲み物も飲めませんでした。
点滴があるので生きていることは当然可能なのですが、特に飲み物が飲めないのが辛かったです。喉が常にカラカラで、うがいだけは許可されていましたが、気休め程度でした。

入院3日目〜 透析を受けることに

もし鼻から管を入れる方法で腸閉塞が治らなければ手術するかも、とは言われていてドキドキしていたのですが、幸い腸閉塞は良くなっていきました。

ただ血液検査の結果から、どうやら腎臓も悪くなってしまっているようでした。医者ではないので腸閉塞との関係はよくわからないのですが、脱水状態で尿も出ない状態だったので、きっと関係しているのかなと思いました。

この辺の自分を思い出してみると発熱はなかったのですが、なんかずっとふわふわした感じだったのを覚えています。説明が難しいですが、意識と行動が一致しないような感じで、第2の自分が動いている感覚でした。

腎臓を良くするために、透析を受けることになりました。簡単に言えば体内の血液が汚れているのできれいな血液に交換するためです。透析と聞いて、生活していくために定期的に受けている人の話はよく聞くので、「将来もずっと透析する必要があるのかな」と思っていました。透析をするために股関節のあたりから、血液を交換するための管を入れられました。

www.adpkd.jp

また腎臓の動きをみるために、尿(ちなみに病院では「お小水」とよく言ってた)の量を見たいとのことで、尿道に管を入れられました。尿道カテーテルとか言うらしいです。

言葉のインパクトほど付けるときは痛くないのですが、付けている間の違和感が嫌でした。尿が溜まっているのは見えるけど尿が出ている感覚はずっとなかったです。トイレに行くのは必然的に大のほうだけという生活がしばらく続きました。

透析は日を分けて合計で3回受けました。透析中は特に痛いとかはないのですが、体を動かすのがダメでした。
病院によっては透析中に映画を見れたりするらしいですが、自分の病院では特にそういうのはなかったので、ひたすらぼーっとしているか寝ているかという過ごし方でした。

透析はなんか大きくてとても高そうな機械で、その機械をピッピッピッと操作して、その機械に自分の管を繋げて処置しているようでした。血液が動いているのが直に見えたので、その機械に自分が委ねられていると思うと、何だか人体改造をされている気分になりました。

入院5日目〜 鼻の管が外れて飲み物可に

腸閉塞の方は無事良くなっていったので、鼻から胃に入れられていた管が外れて飲み物が飲めるようになりました。これまでうがいオンリーだったので、喉のカラカラが限界でした。

このときは個室だったのですが、コロナ対策の関係で個室に居る間は病室から出ることができなかったので、とりあえず水や麦茶を買ってきてもらって飲みました。
喉の乾きは治まったのですが、麦茶がいつもよりかなり薄味に感じて「ああ、まだ体調戻ってないんだな」と感じました。

入院6日目〜 薬疹との戦いの始まり

入院にあたって、いろいろな薬や抗生物質を体内に入れることになったので、どれに引っ掛かったかは分かりませんが、薬疹といって身体中に発疹が出るようになりました。これまでこういう経験はありませんでした。

日を追うに連れて、自分で自分の体を見るのも気持ち悪いくらい薬疹がひどくなっていきました。また薬疹の影響で発熱が特に夜になると38.0前後になる日がしばらく続きました。

皮膚科も併設している病院だったため、今回入院したのは外科だったのですが皮膚科も一緒に診療することになりました。今はかなり発疹も消えたのですが完治はしていないため、薬疹は現在も薬で治療中です。

入院9日目〜 絶食解除から退院まで

入院9日目に絶食解除になって、1日3食の食べ物が出るようになりました。といっても最初は流動食といって、ほぼ飲み物みたいな食べ物でした。ただお腹がへる感覚はかなりあったので、何でもいいから食べられるだけでとても嬉しかったです。ただ量は最後まで少なかったです…

食事は最初から普通に全部食べられたので、確か14日目あたりで入院当初から付けていた点滴が外れました。これまで何をするにも点滴棒とお友達で邪魔で仕方なかったので、嬉しかったです。ようやく自由に動き回れるようになりました。

腎臓の方は透析を3回受けてかなり良くなっていきました。もう透析を受けなくてよいことになったため、これも点滴が外れた時期と同じくらいのタイミングで体から管が外れました。やっと普通にトイレができるようになりました。

体調も徐々に戻ってきていたのですが、特に病室ではすることもないのでとにかく暇でした。寝てしまうのが簡単なのですが、ただでさえ消灯が早いのに余計に夜に眠れなくなってしまうので、病院の起床時間から消灯時間(06:00から21:00)の間は寝ないように心掛けていました。

最初は積んでいる本をkindleで読もうとも思ったのですが狭いスマホの画面だと集中力が持ちませんでした。仕方ないのでradikoでラジオを聞いたり、YouTubeを見たり(これを期にプレミアムに入った)、スマホゲームをやって暇を潰していました。

医療費について

退院時に窓口で医療費を払うことになるのですが、結構な期間を入院したのでどのくらい掛かるか心配でした。ただ世間知らずでまったく知らなかったのですが、日本では高額療養費制度というのがあって一定の金額を超えたら後で払い戻される制度があることを知りました。

自分の会社は、関東ITソフトウェア健康保険組合という保険組合に入っていて、限度額適用認定証というのを出せばこの制度によって窓口負担額を減らせるようです。

ただ入院中の病院への書類の郵送が必要なようで面倒そうなので今回自分は申請しなかったのですが(この場合でも後で払い戻される)、結構な額を負担することになったので面倒でも入院中に申請しておいたほうがよいかもしれません。

www.its-kenpo.or.jp

退院後から現在

病院にいるときから薄々感じていたのですが、退院をして久しぶりにシャバに出て外を歩いてみたとき、体力がめちゃくちゃ落ちていることに改めて気付かされました。階段を登るのがとてもしんどく感じました。

自分は身長が180cmくらいで入院前の体重は73kgくらいでした。71kgぐらいがベスト体重と思っているので、軽いダイエットをしていたのですが入院によって強制ダイエットになりました。

家に返ってすぐに体重を測ったらなんと64.5kgでした。たぶん思春期のころくらいの体重に戻りました。そりゃ体力も落ちるよね、って感じでした。

今は体重を戻すべく、入院前は1日2000kcalくらいに食事を抑えていたのですが2700kcalくらいとるようにしています(もちろんまた病気にならない程度に)。ダイエットも経験あるのですがダイエットに比べると体重を増やす作業は食事の選択肢が増えるので、そこはある意味楽しくやってます。

仕事はいろいろ迷惑をかけることになってしまったのですが、退院の次の日から復帰しました。幸いリモートワークだったので次の日から復帰できました。普通にオフィスに出勤だったら出勤で力尽きてしまっていたと思うので、数日くらいはリハビリ期間が必要だったかもしれません。

まだまだ入院前の自分には戻れていないと思っているので、これから頑張って体力を戻そうと思います💪

退院後にすぐ食べたチョコレート
病院では甘い物をほとんど食べられないので、甘い物に飢えていた